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スーツを水につける瞬間

【汗ぬき】スーツをじゃぶじゃぶ「水洗い」!?

記録的な暑さの6月が過ぎていよいよ夏本番!ビジネスマンやスーツ愛好家の皆様にとっては汗が気になる季節がやってまいりましたね💦さて、今日はスーツについてしまった「汗」への対処について、スーツメンテの代表・テラマエに質問をぶつけてみました❗️

ご家庭での汗染み対策

Q:今日は夏のスーツの汗対策を教えて下さい(できるだけ簡単な方法でお願いしますっ)!

A:汗染みが付いてしまった時の対処ですね。応急処置としては濡らしたタオルなどを押し当てて汗を吸い取ると良いですよ。ウールならお湯で濡らしてやるとより効果的です。最後は乾いたタオルで水分を吸い取って、風通しの良い日陰でよく乾かすと良いでしょう。

Q:濡れタオルなら家でも出張先のホテルでも簡単にお手入れできるので試しやすいですね!ところで、夏場のスーツでは綿や麻もよく使われますが、これらの素材で気を付けることはありますか?

A:綿や麻はウールよりも色落ちしやすい特徴があります。タオルを押し付けるような感じで、できるだけ擦らないように優しくやるのがコツですね。

ドライクリーニングで汗汚れは落ちない

Q:私の個人的な経験ではありますが、溜まった汗汚れを取るためにスーツをクリーニングに出しても、なぜかサッパリと感じないことが多いんですよね。なんでかなぁ。これって気のせいなのでしょうか。

A:それは、あるあるですよ〜(笑)。普通はスーツならドライクリーニングされて戻ってくるんですが、汗汚れの成分はドライでは取れないんです。サッパリしなくて当然。汚れが落ちていないんですから。

Q:えっ。洗えてないんですか!?

A:そう。汗汚れの成分であるタンパク質・アンモニア・塩分などは水洗いでしか取れません。ドライクリーニングでは水は使わないので、取れるわけがないんです。

汗抜きには「水洗い」が有効

Q:ドライクリーニングで汗汚れが落ちないのは理解できたんですが…そもそもウールのスーツって水洗いできるんですか?

A:はい。できますよ。スーツの水洗いというのは簡単な作業ではありませんが、スーツを永く愛用するための重要なメンテナンス技術の1つなんですよ。

Q:へ〜〜〜〜!。それって、街のクリーニング店ではあまり見かけないサービスですよね?

A:はい。施術できる職人が少ないんですよ。ウール素材を水洗いするってことは、液剤を選択するためのノウハウから、濡れたウールを元通りのシルエットに戻すためのプレス技術まで、数多くの技術を高い水準でこなせないとダメなんですよ。未熟な担当者にやらせるとリスクしかありません。

Q:なるほど。水洗いできる技術者は多くないんですね。それに、お手頃な街のクリーニング屋さんでは、採算が取れないサービスってことですね。

スーツの「水洗い」で失敗しないために

Q:スーツの水洗いには正確なノウハウと高度な技術が必要ということはわかりました。ただ、そうなると誰にお願いすれば良いんでしょうか。そもそも、ドライで十分なのか、水洗いが必要なのか、私には見分けがつかないんですが…

A:多くの人はそうだと思いますよ。街のクリーニング店に相談しても、汚れの成分を見分けられるスタッフはそんなにいないと思います。職人の数も年々減ってきているので、近所で探そうと思っても難しいのではないでしょうか。最近では汚れの診断やメンテナンスを宅配で依頼できるサービスが増えていますから、そういう意味では頼みやすくなっているかと思いますよ。メンテナンス職人がいる会社を選んでお願いすると良いでしょう。

Q:なるほど〜。ちなみに、テラマエさんの「スーツメンテ」でも水洗いはやっていますか?

A :はい。やってますよ。スーツメンテを展開している「株式会社ジャパン」は90年代にクリーニング業界ではじめて「ドライクリーニング指定の衣服を水洗いする技術」を開発した「汗抜きクリーニングの元祖」ともいえる会社なんです。うちには敏腕職人が何人もいて技術継承にも取り組んでいますから、自信をもってじゃぶじゃぶ洗わせてもらいます。

Q:そうだったんですね!

A:ただ、お客さまのスーツをむやみにウールを水に晒す必要はありませんから、まずはお送りいただいたスーツを裏表隅々までチェックして、ドライが良いか、水洗いが良いか、特殊な施術や補修が必要かといったことを診断します。その上で、必要な方にだけ水洗いをお勧めしています。

Q:なるほど。そうやってちゃんと診断が受けられるのは宅配メンテナンスのメリットですね。店頭だとその日のスタッフの技量に左右されて、多少の「当たり外れ」が避けられませんから。

A:そう思ってくれると嬉しいです!スーツの汗抜き作業(水洗い)については、うちの広報が作った作業動画があるんで後でシェアしますね。見てもらえるとわかりますが、うちは「効率・省力」とか「大量洗浄」とはかけ離れたアナログな洗い方です。時代が変われど、今のところ、この方法が一番美しく洗い上がるので変えていません。液剤の配合については研究に研究を重ねていて、今でも年々進化しているんですよ。液剤のBefore/Afterが汚れの落ち方を物語っていますよね。

まとめ

今日は「スーツの汗ぬき」をテーマに、代表・テラマエからのアドバイスをQ&A方式でご紹介いたしました!スーツの汗対策のポイントは以下の通り。

  • 汗染みの応急処置は「濡れタオルで拭く」。
  • 綿や麻は色落ちに注意する。
  • 風通しの良い日陰でよく乾かす。
  • クリーニングの種類(ドライクリーニング/水洗い)は汚れの成分によって選ぶ。
  • 汗の成分であるタンパク質、アンモニア、塩分は「水洗い」でないと落ちない。
  • スーツの「水洗い」には正確なノウハウと高度な技術が必要なので業者選びは慎重に。

以上、みなさまの夏のスーツライフに、今回の記事が参考になりましたら幸いです。最後まで読んで下さりありがとうございました😊

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