生地の傷みが出やすい「裏地」の修繕をご提案。
こんにちは。今日ご紹介するスーツは、お客様が20年前の結納に仕立てられたオーダースーツです。
外側のウール生地は通常のメンテナンスで復元できる状態で、ご依頼主様が大切に着用されてきたことが良く伝わってくる1着でした。とはいえ、20年の傷みに耐えられなくなっていた場所もあります。それは「裏地」。特に袖の裏地部分は「ほつれ」「変色」が顕著でした。そこで、Suit-mainteの職人より「裏地交換」をご提案させていただき、修繕を行うことになりました。

Suit-mainteの「裏地交換」。
1. 古い裏地を剥がす
まずは傷んだ裏地を剥がしていきます。職人さんが手際よくやっていますが、他の場所を傷めないように注意しながら丁寧に。そして、後で型を取るために形を崩さずに剥がしています。
2. 新しい裏地の型をとる
剥がした裏地の型の通りに新しい生地を切っていきます。今回は新しい裏地の色に「グレー」をご提案しました。これは汗シミみがついても目立ちにくくするためで、スーツの色にもよく馴染みそうです。
3. 新しい裏地を縫い付ける
最後は、何段階にもわけて裏地を本体に縫い付けていきます。オーダースーツは1人1人の体に合わせて仕立てられていますので、元通りのシルエットになるように何度もカーブを確認しながら丁寧に仕上げていく必要があるのです。まさに職人技の見せ場✨
これからも、スーツと共にたくさんの思い出を作って下さい!
以上、今日は当店の「裏地交換」についてご紹介しました。ご依頼主様がこれからも愛用のスーツと共にたくさんの思い出を紡いで下さると嬉しいです😊

