こんにちは!スーツメンテです。9月は朝夕の涼しい日が増えて少し過ごしやすくなりましたね。夏に着込んだスーツのご依頼を続々と承っております。職人一同、意気込んでお待ちしておりますので、みなさんどしどしお送り下さい😊
さて、今日ご紹介するのはスーツの「表地」と「裏地」の接着が剥がれてしまう「剥離(はくり)」という症状です。今回はどんな職人技が見られるのか!?さっそく作業場を覗いてみましょう♪
大切なスーツがポコポコのヨレヨレに(泣)→それ、「はくり」です。
今日のテーマはちょっと聞きなれない症状。まずはこちらの画像をご覧ください。大きな気泡が浮き上がって生地がヨレヨレに。これは表地と裏地の接着が剥がれてしまい、そこに空気が入ってしまった状態です。あなたのスーツにこのような気泡はありませんか?これがスーツの「はくり」です。
その「剥離」、諦めないで!
残念ながら「剥離」はご家庭では修復が難しい症状です。剥離したスーツの修復にはリスクを伴うため、町のクリーニング屋さんで断られることも。条件付きで引き受けてもらえたとしても、別の業者に委託している場合には高額の施術費用を請求されることに💦
思い出のスーツや形見の品がこのような状態になると困ってしまいますよね。そんな時に頼って欲しいのが、我々のように「メンテナンス」を専門とする業者です。
「メンテナンス」を専門とする業者には、スーツを分解して再び縫製する、テーラーのような技術を持った職人がいます。職人がスーツの構造を完全にわかっているからこそ、あなたのスーツのトラブルを正確に診断して修復できます。
1着ずつ症状に合わせて施術するので時間はかかりますが、大切なオーダースーツを長く愛用するためには欠かせない存在です😊

メンテナンス職人・腕の見せ所「アイロンプレス」
それではいよいよ、今回ご依頼いただいたスーツの施術に移ります!「剥離」の状態を診断した結果、「アイロンプレス」による修復が最適と判断されました。早速プレスしていきましょう!
剥離修復のためのアイロンプレスでは、生地を傷めないように温度管理を行いながらも、表地と裏地が再びピタッと接着するような処理が行われています。その際スチームをうまく使うことで、生地をふわっと浮かせて、表地と裏地がずれないように調整しています。
ただのアイロンかけみたいに見えますが、これをさらっとやれる職人は多くはありません(自慢😊)。ぜひ動画を再生して、職人の鮮やかなアイロンプレスをご覧ください!

以上、今日はスーツメンテ職人による「剥離」のメンテナンスについてご紹介しました。当店のメンテナンスはオーダーメイド。スーツのお悩みはなんでも受け付けております。気になることはぜひ一度お問い合わせ下さい♪
